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第17回岡高フォーラムのご報告

大久保たまゑさん(高23)からご寄稿いただきました

令和6年6月22日(土)岡高坂入り口の葵丘ホールで開催された。
 講師は藤井潔さん(高27)。名大農学部卒業後、愛知県入庁、農業総合試験場に配属。以降三十年にわたり水稲と小麦の育種(品種改良)技術普及に尽力された方である。愛知県立農業大学校長を最後に愛知県庁を退職され、現在はJAあいち豊田にお勤め。
 演題は「二つの母校が教えてくれた『見果てぬ育種の夢』へのチャレンジ精神」。気温や天候、病害に左右されるのが常の穀物農業において育種は見果てぬ夢であり、完成は永遠にないとのこと。二〇一二年以降、愛知県の小麦増収の立役者となった「きぬあかり」の開発については一段と熱がこもる。味噌煮込みやきしめんといったこの地独特の麺文化を支え、農家もうどん屋さんも消費者も喜ぶ美味しい小麦が生まれた背景には自由と民主主義を涵養する岡高と名大の校風によって培われたチャレンジ精神が、と続く。学生時代に進路を問われた農家さんに「公務員は農家の敵」と言われたが、今では「あんたは味方だ」と認められた、企業に魂を売らない科学者の使命云々、聴講者の胸に響くエピソード満載であった。

演 題
二つの母校が教えてくれた『見果てぬ育種の夢』へのチャレンジ精神
日 時
令和6年6月22日(土)
開催場所
葵丘ホール
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